2014年3月28日金曜日

産前に買ったもの/授乳クッション


 授乳クッションは、どの出産準備品リストにも必ずといっていいほど登場する定番中の定番育児アイテムである。

 妻に聞いても、授乳クッションは必須の育児アイテムと断言できるそうで、わが家では娘が生まれたその日から現在に至るまで、ほぼ毎日お世話になっている。

 それではこのクッション、ないと何が困るのだろうか?

 妻によると、クッションなしでは赤ちゃんにお乳をあげる体制を維持するのが体力的に困難であるという。
 赤ちゃんを横向きにして授乳する場合、口に乳首を持っていくためには、赤ちゃんを腕で乳首の高さまで抱え上げるか、背筋を曲げて猫背のようにして乳首を口まで持っていかねばならない。
 このクッションがあれば、赤ちゃんを授乳に最適な位置に保つことができるため、無理のない姿勢でお乳をやることができるというのだ。

 なるほどと納得すると同時に、私は疑問に思った。
 では、縦向きに抱いて授乳をするならば、クッションは必要ないのではないか?

 妻によると、それはYESでもありNOでもあるという。

 縦向きであれば確かにクッションなしでも無理なく授乳はできるが、ひとつの抱き方だけで授乳を続けると吸われない乳腺が発生し、やがてはその乳腺が詰まって乳腺炎という症状になることもあるというのだ。
 乳首のどの乳腺からお乳が出るかは、赤ちゃんが乳首を吸う向きによって異なるため、わが妻は授乳のたびに赤ちゃんの向きを変えて、乳腺の詰まりを防いでいたという。その際に、授乳クッションは非常に重宝するアイテムだというのだ。

 この話を聞けば、授乳クッションを必須アイテムと妻が断言する理由にも納得だろう。男の私には皆目想像もできない苦労である。

2014年3月25日火曜日

赤ちゃん用ストローマグでお茶を飲む/生後343日・11ヶ月目


 日齢343日、週齢49週、月齢11ヶ月目。

 今日、ようやくストロー付きのマグでお茶を飲めるようになった。思えばここまで長い長い道のりであった。

 妻は元々はコップでお水を飲ませていたが、お友達がお子さま連れでわが家に遊びに来た時、2歳のお子さまがストローでジュースをちゅうちゅう飲んでいるのを見て触発されたのだ。

 ストローを覚えれば出先でもパックジュースなどで水分補給ができるから便利なこともあり、生後10ヶ月目ごろからストローの訓練を開始した。

 まず最初に、ストローマグに水を入れて与えてみる。しかし、そもそもストローの意味がよくわかっていないようだ。ストローマグを宙かざして遊ぶだけで吸うには至らない。

 それでは、まずストローの意味を教えよう、ということでpigeonの赤ちゃん用パック麦茶を購入。ストローを口にくわえさせ、親がパックを手で押してやることで、この筒の中から水分がでてくるのだということを理解させる。
 これを数回行うと、子供はすぐにストローの意味を理解できたようで、わずかではあるがちゅうちゅうと吸うことを覚えた。

 ストロー開始当初は、吸ったものをそのまま戻す、吸ったものを口からダダ漏らす、などの試行錯誤が続いていたが、徐々に飲み込める量も増え、日々の成長が感じられた。

 そして本日。練習用のパック麦茶から、当初使用していたストローマグの使用に戻すと、わが娘はストローの意味をちゃんと理解し、ごくごくとお茶を飲んだ。素晴らしい。

 口からだばだばとこぼすのは相変わらずであるが、それでも当初にくらべるとその量も格段に少なくなっている。

 できることがひとつまたひとつと増え、嬉しいような寂しいような気持ちである。

産前に買ったもの/使用済みのおむつポーチ


外出時の換えおむつや、使用済みおむつをしまうためのおむつポーチも産前に購入した。妻が読んだマタニティ雑誌の出産前準備品リストに、このおむつポーチがリストアップされていたためだ。

 産前におむつポーチの必要性に気がつくことは難しいが、言われてみると確かに「外出時の使用済みおむつはどうやって持ち歩くのだろう?」という疑問がわいてくる。まさかスーパーのビニール袋に入れて持ち歩くわけにもいかないだろうし。

 そんなわけで妻は「赤すぐnet」でおむつポーチを購入。換えのおむつを収納するためのおむつポーチと、使用済みのおむつをしまう消臭おむつポーチの二点を購入した。

 産後、わが妻と娘は外出することがあまりなく、まだ外出先でウンチのお世話をする機会が発生していないが、使用済みのおむつを処分できるポーチが手元にあるというだけで安心感がある。いまのところオシッコ後のおむつ処分だけに利用しているが、非常に重宝している。

 上記の通り安心を買う意味でも、消臭機能付きの使用済みおむつポーチは外出時の必須アイテムとして用意しておきたい。一方で、新品おむつを収納するためのおむつポーチの方は、なくてもいいかなという気がする。

 換えのおむつ、おしりふき、おむつ替えシートの3点が入るバッグや巾着さえあれば代替が可能であるし、また、専用のおむつポーチは出し入れがしにくいファスナータイプだったりムダなカバーがついていたりで使い勝手が悪かった。

 産後に退院したその日から、赤ちゃんの通院など急な外出は起こりうるので、少なくとも使用済みおむつを収納するポーチだけは産前に用意をしておきたい。

2014年3月22日土曜日

買った絵本/『へんなかお』・大森裕子


  書店の店長である実兄に「11ヶ月児にオススメの絵本は?」と尋ねて推薦された一冊。

 帯には「MOE絵本屋さん大賞2011入賞」と書いてあり人気の本らしい。一風変わった子供に育てたいと思う私は『へんなかお』というタイトルだけで嬉しくなってしまった。

 内容は古くからの赤ちゃん向け絵本の定番「いないいないばあ」の変化系。今風の趣向が凝らされた「いないいないばあ」の現代アレンジ版ともいえる。

 まずはクマさんが登場し「ねえねえみててね……」と語りかけ注目をひく。次のページへ進むと、そこには思いっきり顔をゆがませたクマさんがおり、「べぇ~ へんなかお」とアッカンベーをしているのだ。
 その後、シマウマさん、かえるさん、ライオンさん、ぶたさんが登場し、それぞれユーモラスにゆがんだ「へんなかお」をページいっぱいに広げる。

「ねえねえみててね……」

「ぷくぅ~ へんなかお」

 心憎いのは最後のページ。特殊ミラーがはめ込まれたページで、いままで登場した動物たちが「ねえ、へんなかおしてみせて!」と今後は読み手の子供に「へんなかお」をうながすのだ。

 「ふつうのかお→へんなかお」という変化が続きリズムが生まれたころ、突然絵本にミラーに映った自分の顔が登場するのだから子供はびっくり仰天である。
 いままでニコニコ絵本を見ていた顔が急に「あれっ?」とフシギ顔に豹変する瞬間は見ていて本当に楽しい。

 「これはいったい!?」という困惑ののち、鏡に映る自分を見て笑う、鏡ごしに親の顔を見て笑う、あげくミラーをべろべろべろ~っと舐めあげ最後には文字通り「へんなかお」が完成する。いやあ実によくできている。

最後のページにびっくりするわが娘(11ヶ月)

 他の絵本とは明らかに違う集中と反応を見せてくれることに加えて、その反応を見ている大人も楽しめる秀逸な絵本だ。

 『へんなかお』は「大森裕子のへんなえほん」としてシリーズ化されており、続編『へんなところ』、続々編『へんなおばけ』もあるらしい。

 書店で見かけたら、ぜひ一度手にとって中身を見てほしいオススメの絵本だ。

2014年3月19日水曜日

はじめてのピアノ/生後337日・11ヶ月目


 日齢337日、週齢48週、月齢11ヶ月目。

 静岡滞在三日目。

 静岡の実家にはいろいろなものがあり、子供の発育にいい刺激を与えているようだ。

 まず、東京の賃貸アパート暮らしではまずお目にかかれない広い庭がある。
 この庭には様々な草木が生えておりプチ雑木林の様相。小さなメダカがそよそよと泳ぐ水槽や大きな鯉が悠々とおよぐ池まであり、夕暮れ時には餌を求めて百舌鳥が毎日やってくる。ここだけで小さな生態系が完成しているかのようだ。

 風にそよぐ木の葉や、トゲトゲとした触覚の樹の枝、色とりどりに咲く小さな花を娘の手にふれさせると彼女はキャッキャと笑う。生後11ヶ月にして、やっと人間本来の感覚を味あわせてあげられたように思う。

 家の中にも様々なおもちゃが転がっており、今ではすっかりオブジェと化してしまった古いアップライトピアノがある。
 子供を膝にのせてピアノの前に座らせると、力いっぱい鍵盤を叩いてアブストラクトな即興演奏をずっと続けている。これもまた楽しそう。

 束の間ではあったが、東京の小さなマンション暮らしでは得られない様々な体験ができた。

2014年3月18日火曜日

おばあちゃんになつく/生後336日・11ヶ月目


 日齢336日、週齢48週、月齢11ヶ月目。

 静岡滞在二日目。

 昨日は初対面の人に囲まれ泣いてばかりいたわが娘だったが、生活を一日共にすると新キャラたちにもすっかり慣れたようである。

 この日、私と妻には所要があったため、娘のお守りを祖母にまかせていたが、帰宅すると娘と祖母はすっかり仲良しになっていた。

 わが娘は祖母のひざの上ですっかり安心し絵本を読みふけり、祖母は初孫を抱くうれしさにすっかり好々婆の様相を見せている。

 東京での核家族暮らしではこのような祖父母アシストに頼ることは不可能だったが、静岡暮らしでは爺婆がいることで育児負担がだいぶ軽減されそうである。子供の発育にもいい影響がありそう。

2014年3月17日月曜日

人見知り/生後335日・11ヶ月目


 日齢335日、週齢47週、月齢11ヶ月目。

 現在、私は東京に暮らしているが、来月から郷里の静岡へと家族揃って移住することになった。

 移住後の準備のため、本日より4泊5日のスケジュールで静岡に滞在をする。もちろん娘も一緒に移動だ。

 娘と私の両親は今年のお正月以来3ヶ月ぶりの再会。娘は初対面の人に会うとかなりの高確率で泣くが、やっぱり今回も泣いた。3ヶ月前の対面の記憶はほとんどないようだ。

 おじいちゃん、おばあちゃんに加え、私の実姉、実兄など、新キャラが登場するたびに「びえぇぇ~!」っと泣く。

 対面から数時間、泣きは収まったのでそろそろ慣れた頃かと思い、おばあちゃんに抱っこをしてもらうと途端に泣きだした。やっぱりまだダメらしい。

 静岡滞在初日はずっとこんな感じ。わが娘は少し人見知りが激しいのかもしれない。